デザインの未来ちゃん

デザイン周辺のあれこれ、雑記帳。

中国版「万引き家族」のポスターが語りかけてくる。

ポスターを見ただけでみたくなるような映画がある。

それは、映画と観客を結びつけてくれる魔法。

 

あまり熱心に映画を鑑賞する方ではないので説得力はないけど、

最近、そういう出会いはあまりない。

 

そんな時、HUFFPOSTの記事で見た是枝裕和監督の
中国版「万引き家族」のポスター2種を見た。

 

www.huffingtonpost.jp

 

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これ、みてください。

どうですか。

ぐっと心を掴まれませんか。

 

8月3日から中国で公開されるにあたって、

中国のデザイナー、黄海さんがデザインしたポスターだそうだ。

 

まだ、映画を見ていないのでなんとも言えないが、

映画の本質をついた表現だと話題をよんでいるそうです。

 

以下、記事からの引用です。

 

「1枚目は、海ではしゃぐ家族を、日傘をさして浜辺から眺めている初枝の目線から描いた。ポスター作成を依頼した映画宣伝会社によれば、このシーンには以下のような思いを込めたという。《中国の文化では、傘は人々を雨風から守るという意味合いを持ちます。この家族は、海で幸せそうに遊び、おばあちゃんは家族みんなを気遣いながら、傘をさしていました。デザイナーはこのシーンで、『家族』というのものが意味することや、この作品の愛について表現しようとしました。》」

「もう1枚は、ひっそり暮らす柴田家が、音だけ聞こえてくる花火を楽しんでいるシーンだ。このシーンについて同社は「デザイナーが最も感動した」とコメントを寄せている。《この家族は、花火の音だけしか聞こえなかったけれど、心の中では世界の美しさや家族の愛を感じられていた。このシーンが、デザイナーの最も感動したシーンだったということと、中国の沢山の観客に映画を訴求できるシーンだと思い選びました。》」

この映画について、なにも知らなくても、

日本画のような独特のイラストレーションが語りかけてきます。

 

きっと、映画を見終わった後、

その余韻とポスターのシーンを重ね合わせることになるんでしょう。

 

終わらないうちに劇場で観よう。