デザインの授業 テーマは「渋拓(シブタク)」
僕は、デザインの専門学校で、企画デザイン科とシブヤプロダクツ科の授業を担当しています。グラフィックデザインとアートディレクションを軸にしながら、卒業した後も、「あの授業おもしろかった〜」と心に残る授業を目指しています。
グフラフィックデザイナーが何気なくやっていること。
それをいくつかのテーマ(キーワード)に切り分けて授業をしています。
いろんなテーマを行ったり来たりしながら、
アイデアを考え、デザイン制作します。
今回のテーマは、渋拓(シブタク)。
「なにこれ?」意味がわからないよね。
でも、魚拓なら知ってるでしょ。釣り人が、釣れた魚を記録するために、半紙に墨で写し取るあれ。魚拓みたいに、渋谷を紙に映し取っちゃおうという課題。
【材料】A3のコピー用紙/画板/パステル(黒)
チームで渋谷の街を散策します。下ばかり見て歩いていると、怪しい奴に見られるけれど気にしない。マンホールや金網や煉瓦塀、面白いデザインがたくさん見つかるはず。渋拓100枚目指そう。作業中、車やバイクにはくれぐれも気をつけて!たくさん集まったら、渋拓を素材に商品化、ブランド化を考えてみよう。
アートの世界では、フロッタージュ(擦りだし)と言って、画家マックス・エルンストが始めた技法と言われています。エルンスト/フロッタージュ/博物誌で検索してみるといい。新しい発見があるよ。