デザインの未来ちゃん

デザイン周辺のあれこれ、雑記帳。

映画「コーヒーが冷めないうちに」の守るべき条件は、主人公も脇役も同等でないとリアリティーがなくなる。

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映画「コーヒーが冷めないうちに」を友人と見た。
ストーリーはこんな感じ。

舞台は、とある街のとある喫茶店。店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるという。ただ、そのためには守らなければならないいくつかのルールがあった。誰もが一度は経験のある「もしも、あの時に戻ることができたら…」という後悔の思い。様々な思いを抱えた客たちが、今日も店を訪れる。

主人公は、NHKの朝ドラ「ひよっこ」で素敵な田舎の女の子を演じてくれた
有村架純さんだし、物語もそれぞれに、戻りたい過去があり見ていて涙腺は確実に緩んでました。

しかし、最後に、主人公の数(有村架純)が過去に戻る時、
守らなければならない条件である「コーヒーが冷めないうちに」の
時間がみょうに長い。
物語の山場だし、主人公の主観の時間なのだとしても
他のエピソードよりもかなり長い。

もうコーヒー冷めてない?
悪いけど、主人公だけ贔屓してない?

そんなことを思うくらい、ここは残念。
おなじ時間という条件をきっちり守ったほうが
より切実さが出たと思うんだよね。

おまけに、数ヶ月後というありがちな展開。

そこはもういらない。
そんなにわかりやすく説明したら、こちらの想像の余地がなくなる。

主人公を愛するなら、そこはもっとシビアにすべき。
だと思うんだけどなぁ。

こんなこと書いてますけどいい映画でした。