デザインの未来ちゃん

デザイン周辺のあれこれ、雑記帳。

夢と希望を作る仕事。

 

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ちょっと大げさなタイトルですよね。
 
今回はソーシャルなデザインとでも言えばいいのでしょうか。
他の仕事でも、商品を売りたいとか、お客さんを増やしたいとか、
メジャーになりたいとか、いろんな課題にデザインを通して応えてきました。
どこまで応えられたかはわかりませんけど。
この仕事は「役に立ちたい」という気持ちが大きい仕事なんです。
 

新潟「MITSUKE KNIT」は、新潟のニットメーカー5社が、もっと地元の産業を活性化させようと作ったブランドです。こういう事例は、おそらくどこの町にもあるのだと思います。5年ほど前から、ニットメーカーの社長である東さんをディレクターに、どうしたら、町のニット産業が復活するのか知恵を絞り、アイデアを実行し、奮闘しています。デザインという枠を超えて、一緒に、わがことのように関わっています。

 
昨年、新潟MITSUKE KNITについて書いた文章です。
 
今年最初のMITUKE KNITの打ち合わせ。

昨年末、自主運営の事務局もできて、

これから具体的にどう動いて行こうかという話です。

新しい切り口を見つける。

素材も、デザインも、販路も、考え方も。


プロデューサーである東さんと話していると、

どんどん話しが拡がる、飛ぶ、つながる、

だめかと思ったことにも新しい切り口が出てくる。

ふたり会議はいつもワクワクする。

そんな打ち合わせの後、

見附ニット事務局のメンバーから

こんな切実な話しがあったとうかがって震えました。

 

ニットの仕事に就こうという若者がいないこと。

なぜか。

賃金が安すぎる。

誇りが持てない。

結局、夢と希望がもてない。

それを改善する策をうたないとどうしようもない。

ニットのマイスター制度を導入して、

ひとつずつ技術をクリアーするごとに

賃金をアップするのはどうかという案がでて

多くの方が絶賛したそうだ。

できるなら、ぜひ、導入してほしい。

 

ぼくらは、いっそ、

ニットの学校をつくったらどうかと考えた。

半年でいい。

ニット工場6社を1ヶ月ずつ実地の学校として学ぶ。

各工場の方が先生だ。

半年で卒業。

リアルな工場で働くのはとても意義があると思う。

そんなちいさな活動から、夢と希望が生まれるんじゃないかと。

来週、東さんと新潟見附に提案にいきます。



まだまだ、旅の途中です。

今年も、MITSUKE KNITの挑戦は続きます!

 

見附ニットのHPはこちらです。

MITSUKE KNIT - NIIGATA

 

 

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